オンライン講座のトークスクリプト(台本)の作り方

そもそもトークスクリプト(台本)は必要なのか?

スクリプト

オンライン講座のトークスクリプト、つまり台本ですがあなたは必要だと思いますか?それとも、必要ないと思いますか?

 

デジタルマーケティングの専門家

杉山 永里子です。

 

私はトークスクリプトが必要だと思います。第一の理由として対面(オフライン)の講座とは違う点にあります。対面では受講生とのコミュニケーションを取りながら進められ、多少内容が脱線したとしても、受講生の表情を見ながら講座を進めることが可能です。

 

しかし、オンライン講座は受講生自身が画面を通して学んでいきます。講座の内容から逸脱した内容が多いと離脱してしまう可能性が高まります。オンライン講座では、伝えたい内容をシンプルに確実に伝えられるよう、トークスクリプトを準備することをオススメします。

 

私は、オンライン講座を作成する際には必ずスクリプトを作成しています。伝えたい内容を確実に伝えるための理由もありますが、全てのスクリプトを二次流用するためでもあります。スクリプトを作成するのは大変ですがYouTube・ポットキャスト・SNS投稿などに流用することができ、コンテンツとしての一貫性とブランディングも保つこともできるので、スクリプトを作成しています。

 

あなたもぜひ、オンライン講座を作成するのならばスクリプトを作成してください。

では、今回は「オンライン講座のトークスクリプトの作り方」についてご紹介します。

 

モジュール(大見出し)を作成する

モジュール

台本を作る際に意識したいのは、モジュール、レクチャー、トークスクリプトの3つです。モジュールは講座の区切りとなる1つの塊を、レクチャーは一つ一つの講座動画を指します。

 

そしてトークスクリプトは話す内容や言葉に該当します。これらを本で例えると、モジュールは章、レクチャーは節、トークスクリプトは本文のイメージになります。

 

モジュールは、講座のゴールへたどり着くためのステップです。1つのモジュールを学ぶことでステップが1つ進んだという目安になり、次のモジュールを学ぶための準備ができたことにもなります。ですので、ゴールまでに学ぶべき概要をステップ単位で分割し、それぞれのステップをモジュールとして設定しましょう。

 

たとえば、新しい言語を習得することがゴールだとすると、文字の読み方や単語の意味、文法や熟語といった内容を覚える必要があります。この場合、文字の読み方で1つのモジュール、単語の意味で1つのモジュール、といったモジュールの構成が考えられます。

 

さらに、文字の読み方がわからないと文法や熟語を覚えるのが困難なので、文字の読み方を先に覚えられるように構成したほうが良さそうです。このように、どの内容を、どういった順番で学習するようにすればゴールにたどり着きやすいか、モジュールで考えてみてください。

 

なお、モジュールごとに少なくとも1つの課題を用意するようにしましょう。前のモジュールで学んだことが身についていなければ、次のモジュールで躓いてしまいます。

 

また、課題がない講座ではアウトプットの機会がないため、なんとなく理解したつもりでも実践できるレベルまで身に付きません。課題を出すことで受講生に学びを実感してもらい、課題を添削することであなた自身の学びも深めていきましょう。

レクチャー(小見出し)を作成する

レクチャー

モジュールを学習するために視聴する動画の一つ一つがレクチャーです。モジュールで伝えたい内容を細かく分け、1つのレクチャーで1つの学びを伝えるようにするのが理想的です。

 

ただし、1つのモジュールでレクチャーが10個、20個と増えていくと、受講者に負担がかかってしまいます。この場合は、1つのレクチャーごとに伝える内容を増やすか、モジュールを複数に分割してください。

 

目安としては、1つのモジュールに3~5個のレクチャーと1つの課題を作ると良いでしょう。レクチャーは、受講者が理解しやすい順番で作る必要があります。どの順番にすればいいのかわからない場合は、「なぜ」「何を」「どのように」という順番で伝えることを意識してみてください。

 

講座に対して積極的に取り組んでもらうには、なぜそのモジュールを学ぶ必要があるのかを最初に伝えると効果があります。

 

オンライン講座のトークスクリプト(台本)を作成しよう

スクリプトを決める

トークスクリプトの作成では、作成したモジュールとレクチャーをもとに具体的な文章を作成していきます。トークスクリプトの作り方には大きく分けて2つのパターンがあります。

 

1つは話す内容をすべて記述するパターン、もう1つは箇条書きでポイントだけ記述するパターンです。

 

すべて記述するパターンでは、講座で話す言葉を一言一句まで書き込みます。どう話せばいいかが明確なので言葉に詰まる心配をせずに済み、講座ごとに表現がブレることもなくなります。

 

ただし、トークスクリプトを作成する時間がかかるデメリットがあります。箇条書きにするパターンのメリットは、あらかじめ言葉が用意されていないぶん感情やあなたらしさを出しやすい点です。そのぶん、台本がなくても淀みなく話せる力および練習が必要になります。

 

どちらのパターンを選ぶかは好みによりますが、どちらのパターンで作成する場合でも、すべて記述したトークスクリプトを残しておくのをオススメします。なぜなら、講座の全文を記載したテキストが手元に残っていれば、のちに行うビジネスに活かしやすくなるからです。

 

講座の話し手を外注で頼むことになった際にすぐ渡せますし、新しく作る講座で内容が被る部分があれば一部を再利用できます。講座が完成してからでも構わないので、すべて記述したトークスクリプトを最終的に作成しておきましょう。

 

オンライン講座トークスクリプトの基本的な流れ

トークスクリプトをどちらのパターンで作成するとしても、基本的な流れを抑えておく必要があります。受講者に伝わりやすいトークスクリプトを作成するには、次の流れを基本として書きましょう。

 

  1. 結論を伝える
  2. 裏付ける根拠や理由を伝える
  3. 事例を挙げる
  4. 改めて結論を伝え、行動を促す

 

結論、理由、事例、結論の順で伝える文章構成方法はPREP法と呼ばれ、わかりやすい文章を作成する際の基本的な型として広く知られています。たとえば、結論より先に理由を聞かされても、結局何を言いたいかは結論が明かされるまでわかりません。

 

一方、結論を先に聞かされていれば、なぜ結論に至ったかを説明しているものとして理由を聞くことができます。

 

そして、理由の後に事例を聞けば説得力が増し、話の締めくくりに再度結論を聞けば話が印象に残りやすくなります。特別な狙いがなければ、トークスクリプトはPREP法に基づいて書くと良いでしょう。

 

オンライン講座トークスクリプトで確認したい3つのポイント

 

  1. あなたがやったことを伝えているか
  2. やさしく伝えているか
  3. 需要に答えているか

 

1点目は、講座を受けたらどんなレベルに達することができるかを知ってもらうために必要です。また、体験談を話すことはあなたに興味を持ってもらったり、共感してもらったりする手段としても役立ちます。

 

2点目は、受講者との間に距離を作らないために気を付けたいポイントです。堅苦しかったり高圧的だったりすると敬遠されてしまうので、受講者に親しみを感じてもらえるように工夫してみましょう。

 

3点目は、受講者に満足してもらえるかどうかに関わります。「ゴールに到達するための学びを講座で手に入れたい」という需要に答えられる内容になっているか、全体を読み返して検証してみてください。

 

もし作り終えたトークスクリプトを読み返すのが面倒だったり、自分以外の目から見た評価が気になったりするのであれば、第三者に確認してもらう方法もあります。

その場合、身近な人に協力してもらうか、ネットでモニターを募集すると良いでしょう。

 

まとめ

オンライン講座を作成してを作成していく上で、トークスクリプトを作成していくことは非常に重要だと思います。いきなりトークスクリプトを作成していくのではなく、まずモジュールを作成し受講生が問題解決できるゴールを考えていきましょう。

 

そして次にモジュールで伝えたい内容を細分化しレクチャーを作成していきます。

1つの学びを伝えられる内容を意識することが理想的です。この2つを作成したら台本作りへと進んでいきましょう。

 

トークスクリプトのは一言一句作成していくか、箇条書きにしていくのかは、あなたがやりやすい方を選択してください。ただし、二次流用を考えているのならば時間はかかりますが一言一句作成していくことをオススメします

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