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従来のセミナーとの違いを知るべき
ウェビナーと従来のセミナーとの大きな違いは、時間や場所による制限がありません。まずは、従来のセミナーとの違いを知ることでウェビナーのメリットを理解できると思います。
デジタルマーケティング専門家
杉山 永里子です。
従来のセミナーでは開催日時と場所を指定し、参加者に「来てもらう」必要がありました。これは参加者の時間を拘束する上、会場へ行く負担を強いなくてはなりません。ウェビナーはこれらの問題を解決し、いつでも、どこからでも気軽に参加できるという強みを持っています。
私は、以前は対面でのセミナーをしていましたが、開催日時や場所を決めることが年々煩わしいと感じていましたし、会場へ行くことも時間に拘束されて面倒だなと感じていましたがウェビナーをするようになってからは全てその悩みから開放されました。
ぜひ、あなたにもウェビナーのメリットを知って欲しいと思い、今回は、「ウェビナーを活用する5つのメリット」についてご紹介します。
ウェビナーを活用する5つのメリット
ウェビナーは従来のセミナーに比べて参加者の反応が見えにくいという欠点があります。会場の雰囲気を読んでアドリブを入れたり、声の調子にメリハリをつけたりすることなどは、ウェビナーでは難しいです。
また、あらかじめ作られたシナリオ通りに語ることが多いため、臨場感がなく単調になってしまいがちです。従来のセミナーでは、参加者には特別な場所に来ているという緊張感があり、セミナーに集中することができました。
しかし、ウェビナーではそのような緊張感は持ちにくく、少しでも単調になると退屈してしまいやすいといえますが、ウェビナーのメリットを理解し開催すればウェビナーを活用することで見込み客から顧客へと繋がります。5つのメリットを理解していきましょう。
1.低コストでセミナー開催ができる
会場を借りて開催する従来のセミナーに比べて、ウェビナーの開催はコストが低く済みます。会場のレンタル料や交通費などコストはもちろん、会場設営や受付などの作業も削減することができます。
コスト削減によって参加費や交通費が減ることは、参加者にとっても大きなメリットですので、より気軽に多くの人々が参加できるようになるでしょう。
ウェビナーで削減できるコストはそれだけではありません。一度開催したウェビナーは動画として残るので、有効に活用することで大幅にコストを削減できるのです。
例えば、リアルタイムで配信したウェビナーを動画として保存し、当日参加できなかった人へは後に販売するなどの活用法が考えられます。ウェビナーはコンテンツ資産として残るものだという点を積極的に活用していきましょう。
2.広範囲での集客が可能
ウェビナーはパソコンやスマホさえあればいつでも、どこからでも参加できる、誰にでも開かれているセミナーです。時間や場所の制約がないため、地方や海外に住む人なども参加できます。従来のセミナーに比べてより広範囲での集客ができるでしょう
このことによって得られるメリットが二つあります。一つはより多くの見込み客を獲得できること。もう一つは、今までターゲットとして見落としていた層を発見できる可能性があることです。
幅広く参加者を募ることによって、自社の製品が想定していないターゲット層が見つかるかもしれません。なぜ参加したのか、どういう興味があるのかを調査し、分析することで、新たなマーケティング戦略に活かすことができるでしょう。
こういった出会いと発見の場としてもウェビナーは活用することができるのです。
3.映像や音声で伝えられる
ウェビナーは映像や音声を用いて直感的にわかりやすい形で伝えることができます。テキストやパワーポイントの資料だけでは疲れたり、飽きてしまったりする人にとって、ウェビナーは参加しやすい形式となるでしょう。
また、動画配信であればカットや字幕などの演出を行うことで、参加者を退屈させないようメリハリをつけることができます。このような工夫によって参加者の感情を揺ぶり、モチベーションを高めてやれば、製品の購入へとスムーズにつながりやすくなります。
自社製品の紹介、使い方講座などは、とりわけウェビナーに向いているコンテンツです。テキストや画像による説明だけでは理解しにくい機能も、動画で実際に使ってみせることで非常にわかりやすくなります。
製品購入を検討している人々にとっては強力な後押しとなるので、積極的に配信したいコンテンツの一つです。
4.24時間、閲覧可能なウェブセミナーの形式を取ることができる
動画というコンテンツ資産として残るウェビナーは、いつでもどこでも閲覧可能なウェブセミナーです。そのため有料化すれば、24時間いつでも販売可能な商品となります。
このことによって大きなメリットが生まれます。第一に、費用対効果の大きな商品が開発出来るということです。商品はセミナーを一回録画するだけで開発可能で、それ以外の継続的なコストはかかりません。
また、販売から提供までを自動化すれば、ほとんど何もせずに自動的に利益を上げる商品となります。時間が節約できるため、その分新たな商品開発や新規事業、カスタマーサポートなどに時間を費やすことができます。
このようにウェビナーは経済的にも時間的にも、非常に効率のよい商品となるポテンシャルを持っているのです。
もちろん、コンテンツ資産としての活用法は有料セミナーだけではありません。無料で動画を配信し、自社の商品やサービスを紹介することで、ウェビナーは24時間稼働可能な広告ともなるのです。
5.すぐに決済をすることができ商品を販売できる
ウェビナーツールには、決済サービスと連携することができるものもあります。有料セミナーを開催する際にはこれらの外部サービスと連携させることで、支払い状況の管理を簡単に行うことができます。
また、インターネット上で完結するウェビナーは、セミナーから商品紹介・販売へとスムーズに誘導することも可能です。リンクを貼ることで自社のウェブサイトやショップへ移動することができるので、参加者は買いたいと思ったら容易に購入ページへたどり着くことができます。
ウェビナー特有の参加しやすさ、気軽さは心情として受け身になりやすく、商品を買うという能動的な行為へはつながりにくいものです。そのため、商品の販売は可能な限り購入までの負担を少なくし、セミナーから自然な流れで行ってもらえるようシナリオを構成することが大切です。
まとめ
ウェビナーは主催者側としてはコストの大小が一番大きな違いであるといえます。従来のセミナーは会場を借りるための費用に加え、大勢の社員が会場設営や案内係など運営者として働く必要がありました。対してウェビナーに必要なのはパソコンと撮影器具、配信ツールのみで開催できるメリットがあります。
コストは従来型のセミナーに比べて大きく削減できるでしょう。加えてウェビナーでは会場の規模による参加人数の制限が実質的にないため、顧客獲得の機会が増えるのもウェビナーのメリットとも言えます。
ウェビナーは従来のセミナーに比べて非常に効率良く低コストで集客ができるメリットがありますので、あなたのビジネスに活用してみてください。